【リペア事例】クタクタのローリングスが復活!全紐交換とグリス補填で蘇る「相棒」
押し入れで眠っていませんか?「かつての相棒」に再び命を吹き込むリペアの魔法
いつも当店のブログをご覧いただき、ありがとうございます。 店主兼野球ソムリエの阿部です。
野球人の皆さん、押し入れの奥で眠っている「かつての相棒」はいませんか? 「もうボロボロだから」「紐が切れてしまったから」と諦めてしまう前に、ぜひ今回のリペア事例を見ていただきたいです。
本日は、長年使い込まれたRawlings(ローリングス)内野手用グローブの再生記録をお届けします。
1. 持ち込まれた時の状態:刻まれた「戦歴」と限界



今回お預かりしたのは、かなり年季の入ったローリングスの内野手用モデルです。 一目見て、オーナー様がいかにこのグローブを大切にし、多くのノックを受けてきたかが伝わってきました。
しかし、状態としてはかなり深刻でした。
紐の劣化: 全体的に乾燥が進み、いつ切れてもおかしくない箇所が数箇所。



コシの喪失: 長年の使用により、グローブ全体が「クタクタ」になり、芯の強さが失われていました。



捕球面の浮き: 内部のグリス(接着材の役割をする脂)が枯渇し、表革と裏革の間に隙間ができている状態です。
このままでは、強い打球に負けてしまったり、イレギュラーな動きに対応するのが難しくなっています。
2. 職人の手仕事:全紐交換と「魂」のグリス補填
今回の修理の柱は、**「全紐交換」と、サービスで実施した「内部グリスの補填」**です。
全紐交換のこだわり
単に新しい紐を通すだけではありません。ローリングスのグローブが持つ本来の「しなやかさ」と「強さ」を復元するため、紐の厚みや通す強さを部位ごとに微調整します。 内野手用は特に指先の感覚が重要です。指が開きすぎず、かつスムーズに閉じられるよう、数ミリ単位の調整を繰り返しながら組み上げていきました。
グリス補填による「芯」の復活
一度全ての紐を解き、グローブを「開いた」状態で、内部に新しい保革グリスを充填します。 これにより、浮いていた捕球面がピタッと吸い付くように密着します。このひと手間で、捕球時の音が劇的に良くなり、手の平の力がダイレクトにボールへ伝わるようになるのです。



3. 修理後の変化:見違えるような「力強さ」
修理を終えたグローブは、まるで現役時代のような輝きを取り戻しました。
見た目のシャープさ: 新しい紐が通ることで、グローブ全体のフォルムが引き締まり、立ち姿が美しくなりました。
抜群の操作性: 緩んでいた関節部分が適度な硬さを持ち、自分の意思でピタッと閉じられる感覚が戻っています。
耐久性の向上: 紐をすべて新調したことで、激しいプレーにも耐えうる強度が復活しました。
手に取った瞬間、**「あ、これならまだ戦える」**と直感していただける仕上がりです。

4. 古いグローブこそ、唯一無二の相棒
最新のグローブも素晴らしいですが、長年かけて自分の手の形に馴染んだ「革の質感」は、お金では買えない最高の財産です。
今回のリペアを通じて改めて感じたのは、**「良いグローブは、手入れ次第で何度でも蘇る」**ということ。 紐が切れた、革がカサカサになった、そんな時こそ、私たちリペア職人の出番です。
リペアのメリット
新しいグローブを買うよりコストを抑えつつ、高性能を維持できる。
「型作り」の時間を省き、すぐに試合で使える。
愛着のある道具を使い続けるという、野球人としての喜び。
「もうダメかな?」と諦める前に、まずは一度当店へお持ち込みください。 あなたの相棒に、もう一度グラウンドを駆け回るための命を吹き込みます。
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
[店舗情報] スポーツ館 住所:山形県寒河江市越井坂町143-1 電話:0237-86-7232 (グローブ修理・型出し・メンテナンス随時受付中!)