【実例紹介】ミズノ グローバルエリート Hselection SIGNA【持ち込み型付け】
いつも当店をご利用いただき、ありがとうございます! 野球ソムリエの阿部です。
本日は、お客様からご依頼いただいた「グラブ型付け」の実例をご紹介します。 お預かりしたのは、ミズノの人気シリーズ。ソフトボールをされている方は必見の仕上がりになりました!ミズノ グローバルエリート Hselection SIGNA(ソフトボール用/外野手用)「1AJGS30407」2024年春夏モデル。カラーは今や定番の人気色「ブロンド」です。
お預かりした瞬間の第一印象は、この型付けは「難しいかもしれない」、でした。すでにご使用されており、お客様自身では、使いやすい形にできず、ご相談も兼ねてお持込されたようです。何が難しいかというと、「まず大きい」、「そして硬い」ことです。革質は柔らかいはずなのに、グローブ全体が「硬い」状態です。これでは実戦で使用できる状態ではないです。



Hselection SIGNA 外野手用の強み
このグラブの最大の特徴は、「軽量感」と「指先の強さ」の両立です。
- 16Nのサイズ感: ソフトボール特有の大きなボールを包み込むのに十分な大きさ。
- 平裏エンボス加工 中指・薬指の指先部分に型押し(エンボス)加工が施されており、指先の食いつきが向上。力の伝達をスムーズにします。
- ポケットの深さ: 捕球面が広く設計されており、球際のスピンをしっかり止めてくれる安心感があります。
- ブロンドカラー: 汚れが目立ちやすいイメージもありますが、使い込むほどに「味」が出る、育てがいのあるカラーです。
今回の型付けのポイント
お客様からは**「ソフトボールをしっかり掴めるように、かつ届いたその日からある程度動く柔らかさで」**とのリクエストをいただきました。まずは、紐を解いて、全体と内部をチェックします。グリスは新しく、十分です。






1. 「深めのボックス型」を意識
ソフトボールは野球よりもボールが大きいため、親指と小指をしっかり利かせた「ボックス型」に仕上げました。土手部分をほぐし、無理な力を入れなくても自然に薬指・小指側へ閉じられるようにしています。それと「コユニ(小指と薬指を2本まとめて小指ポケットに入れる)」がしっくりきます。平裏エンボス加工(中指・薬指の指先部分に型押し(エンボス)が実はやっかいで、薬指1本でボールを掴めないほど強度が強すぎると感じます。よってこのグローブは「コユニ」は必須と言えます。
2. ポケット位置の微調整
外野手用として最も安定する「人差し指下〜中指下」に深いポケットを設定。落球を防ぐため、受球面を叩き出し、ボールが収まる「スイートスポット」を明確に作り込みました。またとにかく、受球面が正面を向くように、また親指側に倒れないように、右側にグローブの顔を向かせました。
3. 指先のシャープさを維持
柔らかくしすぎると、外野手用グラブは指先が負けてしまいます。芯の強さは残しつつ、関節部分のみを重点的に揉み解すことで、操作性と強さを両立させました。
仕上がりの状態とおすすめプレイヤー
今回の仕上がりは、**「実戦即使用可能(8〜9割程度の仕上がり)」**です。 革のしなやかさを活かしつつ、キャッチボールで数回鳴らせば、すぐに試合で活躍できる状態に整いました。最初の印象とは異なり、最後は素晴らしい形に変化しました。自らも惚れ惚れするような出来栄えです。いいグローブに生まれ変わりました。




このグラブは、
- 守備範囲の広さを武器にするスピードプレイヤー
- 握力の強さに頼らず、道具の力で確実に捕球したい方 に自信を持っておすすめします!
大切なグラブを、あなただけの「相棒」に
グラブは購入したままの状態では、まだ完成とは言えません。 自分の手の動きに合わせた「型」を入れることで、エラーを防ぐだけでなく、捕球の楽しさが何倍にも膨らみます。
当店では、プロのスタッフがお客様一人ひとりのプレースタイルに寄り添い、一点一点丁寧に型付けを行います。
「新しいグラブが馴染まない」「理想の形にしたい」 そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当店へグラブをお持ち込みください。
皆様のご来店、スタッフ一同心よりお待ちしております!