【魂を吹き込む型付け】ミズノ1AJCR32300、低めを支配する「意志」を持つミットへ
いつも当店をご利用いただきありがとうございます。 今回は、ミズノの軟式キャッチャーミット(品番:1AJCR32300)の型付けをご依頼いただきました。なんやかんや言っても、ミズノのこのミット(號:SAKEBIシリーズ)はいい形(正方形)をしています。
ワタシが高校一年生の時愛用していた「ミズノ製・硬式・山倉モデル」(超爆音)を思い出します。高校入学後すぐ3年生エースピッチャーの専属ブルペンキャッチャーに指名され、キャッチングとその捕球音を気に入られ、他の多くの先輩ピッチャーにもブルペンで指名されておりました。ミットとキャッチングがいかに大事かです。そのキャッチャーミットは中学3年生の秋にプレゼントで頂き、型付けに半年を要するほど「超硬」ものでした。市販品ではなかったように思います。
お客様から託されたのは、単なる「使いやすさ」を超えた、深いこだわりが詰まった4つのご要望です。
① 硬い部分と柔らかい部分に分けてほしい。
② ボールが吸いつき、ポケットにスポッと収まるようにしてほしい。
③ 命が宿り、意志を感じるような格がほしい。
④ 添付(別途)の部分にポケットがほしい。
職人が向き合った4つのこだわり
1. 「剛」と「柔」の共存 親指側と土手部分をしっかりと硬い「基盤」として残しつつ、中指・薬指の動きを連動させてスムーズに「掴む」動作ができるよう、硬い部分と柔らかい部分のメリハリを追求しました。
2. 鉄製ハンマーによる緻密なポケット形成 「ボールが吸い付き、スポッと収まる感覚」を実現するため、あえて鉄製のハンマー(打点部分は保護しています)を使用。一気に叩くのではなく、革の状態を確かめながら、ゆっくりと少しずつ、理想のポケットを打ち出しました。もちろん、右手中指ナックルをメインにして、ポケットの形成を行います。
3. プレーヤーの「意志」を宿す お客様の仰る「格(風格)」とは何か。私はそれをプレーヤーの明確な意図だと定義しました。 「インコース中段」と「アウトコース低め」をガッチリと捕球できる設計を基礎に据えることで、厳しいコースでもミットが負けず、審判へもしっかりとアピールできる「意志」を感じる佇まいに仕上げています。
4. 共に育てる「複数のポケット」 ご要望の箇所に加え、お客様が実戦を通じてご自身の好みの深さに育てていけるよう、あえて複数のポイントを意識してポケットの土台を作りました。使うほどに、お客様だけの「究極の1点」に収束していきます。



* グローブは「背中」の方が、「意志」を表します。
型付けのご案内
道具に命を吹き込み、最高の相棒へと昇華させる。そんな想いで一点一点丁寧に向き合っております。
- 型付け工賃: 3,300円(税込)
- 送料: お客様と弊社での折半(詳しくはお問い合わせください)
お手持ちのミットに納得がいかない方、自分だけの「意志」を宿したい方。ぜひ一度、当店の職人へご相談ください。
