体育館あるある?バスケゴール昇降ウインチがロック!原因はワイヤーの「強引き」でした
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【修理レポート】バスケットボールゴール昇降装置の緊急事態!ワイヤーの過度な張りが招いた「ウインチロック」の解決法
先日、山辺町(山辺町立大寺小学校)様より、バスケットボールゴールの巻き上げ装置が動かなくなったという緊急の修理依頼をいただき、現場へ急行しました。
ゴールの昇降に使われるウインチ(巻き上げ機)を確認したところ、操作しても全く動かない「ロック状態」に陥っていました。
詳しく調査を進めた結果、原因は「ワイヤーの過度な引き込み」によるものだと特定できました。
昇降操作の際、何らかの理由でワイヤーを通常以上に強く引いた(あるいは巻き上げた)ため、ウインチ内部の機構に異常な負荷がかかり、安全装置またはギアが噛み込みすぎてロックしてしまったと推測されます。
この手のウインチロックは、無理に動かそうとすると内部部品の破損を招く恐れがあるため、慎重な作業が必要です。
- 点検と分解(可能な範囲で): ウインチ周辺のカバーを外し、ワイヤーの巻き取り状態やギア部分を目視で確認。
- 慎重なロック解除操作: 強い張りがかかっているワイヤーのテンションを調整しつつ、ウインチ本体に負荷がかからないよう、少しずつギアを動かしてロックを解除しました。
- 動作確認と再発防止の調整: ロック解除後、巻き上げ・下げの動作がスムーズに行えるか複数回確認。また、今後同様の過負荷がかかりにくいように、ワイヤーの張りや終端位置の微調整を行いました。
作業完了後、ゴールは以前と同様にスムーズに昇降できるようになり、関係者の皆様にも安堵していただけました。
今回の事例から、バスケットボールゴールの昇降操作において、以下の点に注意することが再発防止に繋がります。
- 過度な力をかけない: 巻き上げ・下げ操作の際は、ワイヤーやチェーンに無理な力をかけすぎないこと。
- 終端の確認: ゴールが完全に上がりきった(または下がりきった)際には、それ以上の操作を即座に止めること。特に手動式の場合は注意が必要です。
昇降装置は高所にあり、故障すると使用不能になるだけでなく、落下などの危険性も伴います。安全かつ長く使用するためにも、異常を感じた際は使用を中止し、定期的な専門業者による点検をお勧めします。





