卓球ラバー「ディグニクス」徹底解剖!進化を遂げたハイエンドラバーの真髄

概要

卓球界のトッププレイヤーがこぞって使用し、アマチュアプレイヤーからも絶大な支持を得るバタフライのハイエンドラバー「ディグニクス」シリーズ。本記事では、ディグニクスがなぜこれほどまでに多くのプレイヤーを魅了するのか、その秘密に迫ります。独自の「スプリング スポンジX」と進化したシートが織りなす圧倒的な性能を深掘りし、各モデルの特徴、そしてその性能を最大限に引き出すためのヒントをご紹介します。あなたの卓球ライフを次のレベルへ引き上げる、ディグニクスの真髄を解き明かしましょう。

ディグニクスの歴史

ディグニクスは、バタフライが開発した卓球ラバーシリーズであり、2019年に発売されました。テナジーシリーズに続くハイテンションラバーとして、新開発のスプリングスポンジXを搭載し、ボールを強く捉える性能と、前方向にスイングすることで威力を増す特徴があります。

  • 2019年4月:ディグニクス05発売
  • 2019年11月:ディグニクス64、ディグニクス80発売
  • 2020年4月:ディグニクス09C発売

ディグニクスシリーズは、テナジーシリーズが世界を席巻している最中に開発が進められ、9年の歳月をかけて完成しました。開発コンセプトは「今までにない最強のラバー」であり、バタフライ契約選手の協力のもとで実現されました。

ディグニクスシリーズは、スプリングスポンジXを搭載することで、テナジーよりも変形しやすく弾みやすい特性を持ち、プラスチックボールで失われていた弾みと威力を回復させました。

ディグニクスの主な特徴:

  • ボールを強く捉える性能:ボールを薄く捉えた時に真価を発揮し、前方向へのスイングが可能になり、打球に威力を加えます。
  • テナジーより高い回転量:テナジーと同じ飛距離になるように前方向にスイングした時、回転量はテナジーより5.4%向上します。
  • 様々なプレーヤーに対応:64はスマッシュやミート系の技術を多用する選手、80はカウンターやブロックを多用する選手、05は幅広いプレーヤー、09Cは粘着面を求める選手に適しています。

ディグニクスシリーズは、多くの卓球プレーヤーに愛用されており、水谷隼、𠮷田雅己、竹谷美涼、松島美空、倉嶋洋介、鈴木希華といった選手も使用しています。

解説

卓球ラバーの進化は、常にプレイヤーのパフォーマンス向上に直結してきました。その中でも、バタフライが誇る「ディグニクス」シリーズは、まさに現代卓球の頂点に君臨するハイエンドラバーと言えるでしょう。数々のトッププレイヤーがその性能を実証し、世界中のアマチュアプレイヤーもその恩恵にあずかっています。

ディグニクスを支える「スプリング スポンジX」と高機能シート

ディグニクスの核となる技術は、新開発の「スプリング スポンジX」と、それと完璧に融合する高機能シートにあります。

  • スプリング スポンジX: バタフライ独自の技術が詰まったこのスポンジは、従来の「スプリング スポンジ」をさらに進化させたものです。より高い反発弾性とエネルギー効率を実現し、ボールを捉えた瞬間に爆発的な威力を生み出します。まるでボールがラバーに吸い込まれ、そして強力に押し出されるような独特の打球感は、一度体験すると忘れられません。
  • 高機能シート: ディグニクスのシートは、ボールのグリップ力を極限まで高めるために、独自の粒形状と表面加工が施されています。これにより、強烈なドライブ回転はもちろんのこと、繊細なフリックやツッツキにおいても安定したコントロール性能を発揮します。スピンとスピードを両立させる、まさに夢のようなシートと言えるでしょう。

これら二つの要素が融合することで、ディグニクスは従来のラバーではなし得なかった、高次元の「回転」「スピード」「安定性」をプレイヤーにもたらします。

ディグニクスシリーズのラインナップとそれぞれの特徴

ディグニクスシリーズには、プレースタイルや求める性能に合わせて複数のモデルがラインナップされています。

  • ディグニクス05: シリーズの原点にして、最もバランスの取れたモデルです。圧倒的な回転性能と高いスピード性能を両立し、あらゆる技術において高いパフォーマンスを発揮します。迷ったらまずはこの一枚から試してみるのがおすすめです。前陣でのドライブ、中陣での引き合い、いずれの局面でもその真価を発揮するでしょう。
  • ディグニクス64: スピード性能を重視するプレイヤーに最適なモデルです。ボールの飛び出しが速く、カウンタードライブやスマッシュなど、攻撃的なプレーでその威力を最大限に発揮します。速い打点で相手を圧倒したい、スピードで勝負したいプレイヤーには特におすすめです。
  • ディグニクス80: スピードとスピンのバランスをさらに追求したモデルです。05よりもスピードが欲しいが、64ほど弾きすぎたくない、というプレイヤーにフィットします。中陣からでも安定した両ハンドドライブを打ちたいプレイヤーに特におすすめです。
  • ディグニクス09C: 「粘着性ハイテンション」という新たなカテゴリーを確立したモデルです。粘着性ラバー特有の強い回転に加え、テンションラバーのようなスピード感も兼ね備えています。台上技術の安定性や、低く鋭いドライブを求めるプレイヤーに最適な一枚です。

これらのモデルの中から、自分のプレースタイルや求める性能に最も合った一枚を選ぶことで、ディグニクスのポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。

ディグニクスを使いこなすためのヒント

ディグニクスは非常に高性能なラバーですが、その性能を最大限に引き出すためには、いくつかのポイントがあります。

  1. インパクトの強さ: スプリング スポンジXは、強いインパクトによってその真価を発揮します。しっかりと振り抜き、ボールを捉えることで、ディグニクスならではの破壊力のあるボールを繰り出すことができます。
  2. 打球点の意識: ディグニクスは、特に回転をかける技術において、薄く捉えるよりもボールをしっかり包み込むような打球点が効果的です。シートとスポンジでボールを「掴む」イメージを持つと良いでしょう。
  3. ラケットとの相性: ディグニクスの性能を最大限に引き出すためには、ラケットとの相性も重要です。一般的には、カーボンなどの特殊素材入りラケットとの組み合わせで、その爆発力をさらに高めることができます。しかし、純木ラケットとの組み合わせでも、その高いコントロール性能が活かされることもあります。試打などを通じて、自分に最適な組み合わせを見つけることが大切です。
  4. メンテナンス: 高性能ラバーであるディグニクスは、日々のメンテナンスも重要です。使用後は必ずクリーナーで汚れを落とし、保護シートを貼ることで、ラバーの性能を長く維持することができます。

まとめ

ディグニクスは、卓球ラバーの常識を覆す革新的な技術と性能を兼ね備えた、まさに「ゲームチェンジャー」と呼ぶにふさわしいラバーです。その圧倒的な回転量、スピード、そして安定性は、あなたの卓球を確実に次のレベルへと引き上げてくれるでしょう。

もしあなたが、今よりもっと上を目指したい、より質の高いボールを打ちたいと願うなら、ぜひ一度ディグニクスを試してみてください。きっと、新たな卓球の世界が広がるはずです。

バタフライHP/ディグニクスシリーズ特設サイト https://www.butterfly.co.jp/product/dignics/